「その通り」の敬語表現は?

0 閲覧数
その通りという言葉を敬語表現として目上の人に使う場合、おっしゃるとおりと言い換えます。この表現は相手の意見や発言に対して全面的に同意を示す丁寧な言い方です。ビジネスシーンや目上の相手との会話で広く使われています。
フィードバック 0 いいね数

その通り 敬語:正しい言い換え表現と使い方

その通り 敬語という表現をビジネスやフォーマルな場で正しく使い分ける方法について解説します。目上の人に対して失礼のないように適切な表現を理解し、コミュニケーションを円滑に進めましょう。

「その通り」の敬語表現と正しい使い分け

「その通り」をより丁寧にした表現として、「おっしゃるとおり」という言葉があります。ビジネスシーンや目上の人との会話では、相手の意見や発言に同意する際、単なる「その通りですね」では少しフランクに感じられてしまうことがあります。

敬語表現を正しく使いこなすためには、相手を立てたいときや目上の人に対して使う言葉の仕組みを理解することが大切です。ここでは、「その通り」の敬語表現における基本的な意味や、よくある間違いやすい表現について詳しく見ていきましょう。

「おっしゃる通り」の意味と尊敬語としての仕組み

「おっしゃるとおり」は、「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に、名詞の「とおり(通り)」が組み合わさった表現です。尊敬語は、相手を立てたいときや目上の人に対して使う言葉であり、主に相手の行為に対して使用されます。

「おっしゃる」は相手の「言う」という行為を高めるため、自分側の発言に対して使うことはできません。

漢字表記と平仮名の使い分け

「おっしゃる通り」と漢字で書く場合と、「おっしゃるとおり」と平仮名で書く場合があります。どちらを使っても間違いではありませんが、一般的には「通り」を平仮名にすることで、文章全体の柔らかさを出すことができます。文書の格式や好みに合わせて使い分けましょう。

よく間違いやすい敬語表現とその注意点

日本語の敬語表現において、よく間違いやすいのが「言う」に「なさる、される」を重ねた「言いなさる」や「言われる」という表現です。「おっしゃる」という単語自体がすでに尊敬語として完成しているため、そこにさらに別の敬語を重ねてしまうと二重敬語になってしまうリスクがあります

例えば、目上の人に対しておっしゃるとおり 意味を考えずに「おっしゃられる」と言ってしまうケースが散見されますが、これも過剰な敬語です。シンプルに「おっしゃる」を用いる方が、すっきりとスマートに相手への敬意を伝えることができます。言葉の仕組みを一度整理しておくと、迷う場面がぐっと減ります。

ビジネスシーンでの実践的な使い方とバリエーション

ビジネスの現場では、「おっしゃる通りでございます」やおっしゃる通り 尊敬語といった表現がよく使われます。これらは、相手の意見に全面的に同意するだけでなく、その意見を深く受け止めている姿勢を示すためのフレーズです。

ただ、毎回「おっしゃる通りです」ばかりを繰り返していると、ロボットのように聞こえてしまうことがあります。「さようでございますね」や「ご指摘の通りでございます」など、状況に応じて表現のバリエーションを持たせておくと、会話により自然な奥行きが生まれます。

「その通り」の敬語バリエーション比較

相手や状況に合わせて使い分けるべき、「その通り」に関連する主な表現の特徴を整理しました。

その通りですね(丁寧語)

- 親しみやすいが、目上の人にはややカジュアル

- 同僚や親しい知人、少しフランクな間柄

- 丁寧語(です・ます調)

おっしゃる通りです(尊敬語)

- 適切で標準的な敬意を伝えられる

- 目上の人、取引先、ビジネス全般

- 尊敬語 + 丁寧語

おっしゃる通りでございます(最上級)

- 非常に丁寧で失礼のない印象を与える

- 特に重要な取引先、上役、フォーマルな場面

- 尊敬語 + 丁寧語(よりフォーマル)

日常的な会話であれば「その通りですね」で十分ですが、ビジネスや公式な場では「おっしゃる通りでございます」を選択するのが無難です。相手との距離感を見極めて使い分けることが肝心です。

商談の場で敬語に迷った佐藤さんのケース

佐藤さんは、入社3年目で初めて大手クライアントの単独商談を任され、緊張のあまり事前のロールプレイングで同期から指摘を受けていました。

本番の商談中、クライアントからプロジェクトの課題について指摘された際、彼は焦って「あ、その通り言われる通りですね!」と不自然な二重敬語を発してしまいました。

相手は少し苦笑いしましたが、佐藤さんはその瞬間に自分のミスに気づき、心の中で冷や汗をかきながらもすぐに「はい、おっしゃる通りでございます」と落ち着いて言い直しました。

この小さな修正が功を奏し、商談は無事に成功。形骸化したマニュアル通りの暗記よりも、その場の臨機応変さと丁寧な姿勢が大切だと痛感した経験でした。

他にも気になる表現がある方は、ぜひ「これ」と「こちら」の敬語は?もあわせてご確認ください。

重要な概念

「おっしゃる通り」は尊敬語

相手の「言う」という行為を高める尊敬語であり、目上の人に対して使う正しい表現です。

二重敬語に注意する

「おっしゃられる」のような重ねた表現は避け、シンプルに「おっしゃる通り」を使いましょう。

ビジネスでは「でございます」を添える

フォーマルな場面では「おっしゃる通りでございます」とすることで、より高い敬意を伝えることができます。

次の関連情報

「その通り」を目上の人にそのまま使っても失礼になりませんか?

「その通り」という表現自体はタメ口に近いため、目上の人に対してそのまま使うのは避けるべきです。「おっしゃる通りです」や「おっしゃる通りでございます」と言い換えましょう。

「おっしゃられた通り」という言い方は間違っていますか?

「おっしゃる」がすでに尊敬語であるため、「おっしゃられた」は敬語を重ねた二重表現になります。「おっしゃる通り」または「言われた通り」とする方が自然です。

「おっしゃる通り」と「ご指摘の通り」はどう使い分けますか?

「おっしゃる通り」は相手の言葉や意見全般に同意するときに使います。「ご指摘の通り」は、相手からミスやアドバイス、指摘を受けたときに使うことが多い表現です。